台湾留学と言えば日本との距離が近く、物価も安く、台湾華語(台湾の中国語)の勉強もできるため、日本人から人気の留学先となっている。本紙は台湾の対日本窓口機関「台北駐日経済文化代表処」を訪れ、ビザ申請を担当する領事部に、台湾留学とワーキングホリデービザの申請について話を伺った。
楽しい台湾留学生活!日本人職員が語る台湾留学の思い出
今回話を伺った日本人3人のすべてが台湾留学の経験を持つ。
「台湾留学を選んだ理由は何?」と聞くと「大学の時、海外留学に行きたいけど、どこに行くのかを悩んでいた。すると、台湾は物価が安く、日本から3時間で行けると聞いて、台湾を選んだ」と、日本人職員がこう答えた。
そして「台湾留学でどんなことを勉強したのか?」と聞くと「私は昔中国語を勉強したが、前職ではなかなかうまく話せなかった。だから、台湾留学を選んで、一から中国語の勉強をやり直した」と、台湾留学のメリットを話した。
また「台湾で一番印象に残ったのは?」と質問を投げかけると「台湾人は皆、私に対して優しくしてくれた」「風邪をひいた時、台湾人の友達にすぐ助けてもらった」など、台湾人の親切さを語った。
どうやら台湾留学は、日本人にとって最適な選択肢であることは言うまでもないようだ。
ここは注意!申請前に注意すべきところ
第一線で台湾留学ビザの申請を対応している三人。ビザ申請の際に何か注意すべき点があるかと聞くと、幾つかのポイントをシェアしてくれた。
改めて代表処のホームページで各分処の管轄区域をチェック!
台北駐日経済文化代表処は東京白金台の代表処をはじめ、横浜分処、大阪分処、福岡分処、那覇分処、札幌分処があり、それぞれ管轄で区域を設けている。ビザ申請の際に提出する必要書類が異なる。
各自申請する代表処や弁事処のホームページを確認し、自分の住民票に載せる都道府県ならどこに行けば受付できるかをチェックしよう。
卒業証明書と成績証明書を2部用意しておこう!
ビザ申請の手続きに提出した卒業証明書と成績証明書は返さない。しかし台湾の学校ではそれぞれのルールがあり、また提出が必要な場合もある。だからこの二つの文書を2部も用意した方がおすすめ。
なお、もし提出された卒業証明書は、日本以外の国の学校である場合はまず、台湾の駐在機関の認証をもらうことが要求される。例えば出身校はイギリスの学校の場合、台湾の駐英代表処に認証をもらおう。
留学先の入学許可書を読もう!
台湾の留学ビザでは、在留期間によって短期の停留ビザ(180日以内)と長期の居留ビザと分かれている。まずは留学先の入学許可書に書かれる留学期間を確認し、自分はどんなビザを申し込むかをチェックしよう。
健康診断の項目を確認しよう!
代表処のホームページでダウンロードできる健康診断項目表の記入例に、どんな診断を受けなければならないのかを確認しよう。項目を間違うと受付ができない場合がある。
台湾に着いてから注意すべき点は?
うまくビザの申請を完了し、いよいよ楽しい台湾留学生活が始まると、ここでは忘れがちのポイントを改めて確認しよう。
短期停留ビザの延長申請
短期停留ビザの場合は、発給されたビザの停留期限(duration of stay)に注意し、台湾に行ったら、期間切れまで台湾移民署に延長申請をしよう。怠ると違法在留になる可能性があるので注意してください。
長期居留ビザの居留カードをもらおう
長期居留ビザの場合、入国日から15日以内に居住地の「内政部移民署服務站」に「外僑居留證」(居留カード)を申し込もう。居留カードは外国人が台湾にいる間の身分証明書と見られる。
気軽で台湾に行こう!ワーキングホリデービザ
台湾留学のほか、台湾と日本はワーキングホリデーの資格について覚書を締結しているため、18歳から30歳までの日本人は、1回に限り、いつでも台湾のワーキングホリデービザの申請ができる。
代表処のホームページでも必要書類を確認できるが、ここで注意すべき点は「海外旅行保険の加入証明書」について、その保険は死亡、傷害、病気などをすべてカバーするものが必要。
また残高証明書はせめて20万円以上のものが要求され、30万円を超える場合には往復航空券の提出はいらないのでご注意ください。
おわり
台湾は日本より距離が近く、みんなが優しい国。海外留学を考える方はぜひ、台湾留学を試してみてください。
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