台湾の大手銀行の一つである玉山銀行(黄男州会長)が6月10日、福岡・天神のアクロス福岡で「心の絆」コンサートを開催し、九州・山口の各地から約1,700人の聴衆・参加者を集め、日台友好を盛り上げた。
玉山銀行は今年下半期に日本で二番目の支店となる福岡支店を開設する。将来的に玉山銀行は便利且つ質の高いサービスを提供するだけではなく、九州と台湾の人材、経済、芸術などの分野においても、交流と協力を更に促進する。九州のほぼ中央に位置する熊本県には世界最大規模の半導体製造会社である「台湾積体電路製造(TSMC)」がSONY及びデンソーと合弁で新工場を建設中であり、台湾大手の半導体企業及び金融機関の九州進出により、日台経済と貿易関係が一層緊密になることが期待される。
今回のコンサートは、行員の演奏と合唱を通じて玉山銀行の心を知ってもらい、台湾と九州・山口の人々との絆を深めようとするもので、台湾の本支店から約100人の合唱団と経営者たちが福岡にやってきた。
アクロス福岡の舞台に並んだ合唱団の演奏と歌声は素晴らしく、指揮者を含めて全員が銀行員であることを進行役から紹介された時は、会場から一瞬どよめきが起きるほどだった。
「阿里山之歌」、「フォルモサへの賛歌」から始まり、日本でよく歌われる「千の風になって」が流れると観客の肩が小さく左右にリズムをとって舞台と同化する様子が見られた。舞台に立つ合唱団の人々のハーモニーと控えめな仕草が好感を呼んだようだ。
合唱団の落ち着いた声のあと、筑紫女学園高校のコーラス部と姪浜中学校吹奏楽部の合唱・演奏・ダンスが続き、今度は若いエネルギーが観客を魅了した。
その後を再度玉山銀行の合唱団が引き取り、「Together we are one」、「祈り」、「花は咲く」と続けた時は、あちこちでハンカチを取り出す姿も見られた。
アンコール曲は美空ひばりの「港町十三番地」の中にいくつかの歌を挿入したもので、編曲の素晴らしさが光っていた。
帰り道で観客がコンサートを振り返り、「一生懸命勉強して、日本語をあんなに上手に歌ってくれて感動した」とか、「まだ耳の奥に余韻が残っていて今夜は寝付くのが遅くなりそうだ」と話すのを聞くと、日台の心の絆は十分に築くことができたようだ。
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