日本台湾商会聯合総会(錢妙玲総会長)は8月28日、熊本県商工会連合会、熊本県商工会議所連合会と共同で日台経済交流促進を開いた。蒲島郁夫県知事と台北駐日経済文化代表処福岡弁事処の陳銘俊処長などが出席した。
半導体受託製造世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)が2021年に熊本県への新工場建設を発表して以降、県内には関連企業が相次いで進出している。
陳銘俊処長は「日本統治時代から台湾と九州の交流が盛んになり、日本と台湾は互いに支え合ってきた」と指摘。「TSMCの熊本進出により、台湾と日本が半導体産業における協力がますます進んでいくだろう」と期待を寄せた。
蒲島郁夫県知事は熊本のゆるキャラ「くまモン」と一緒に登壇し、挨拶で「TSMCの進出以来、約600人の台湾人が熊本に移住した」とし「県商工会連合会と県商工会議所連合会が3月に台湾の商業団体、台北市進出口商業同業公会と経済交流促進に関する覚書をそれぞれ締結したことや、9月には熊本と台北を結ぶ直行便が就航し、週7往復運航される。台湾と熊本の交流は飛躍的に向上するだろう」と語った。
錢妙玲総会長は「熊本とのつながりは熊本電気鉄道の顧問を務めたことから始まり、既に10年以上のことになった」とし「今回のイベントは日総だけでなく、亜総(アジア台湾商会聯合総会)、世総(世界台湾商会聯合総会)など、全世界の台商と交流できるだろう。今後熊本県から協力が求められた際には日総として力を尽くす」と意気込んだ。