台湾と与那国島を結ぶ高速船、来年3月に試験運航へ

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台湾と与那国島を結ぶ高速船が試験運航へ(写真:中央社)

台湾花蓮県花蓮市は9月5日、姉妹都市の沖縄県与那国町と両方の交流についてリモート会議を開き、両地を結ぶ直通高速船に関して議論した。魏嘉彦花蓮市長は「来年3月に高速船の試験的運航を計画しており、市や地元の旅行業界関係者が乗船して与那国町を訪問し、視察を行う予定だ」と述べた。

リモート会議には、与那国町から糸数健一町長が参加し、同町の説明資料で両地間の直通定期航路の開設を長期的な目標と記されている。

游錫堃立法院長が与那国島を日帰り訪問(写真:游錫堃SNS)

台湾の游錫堃立法院長は7月4日、宜蘭県蘇澳港からフェリーで沖縄県与那国島を日帰りで訪問して与那国町で日本の超党派議員連盟日華議員懇談会と合流し、直行便フェリーの実現と観光交流の発展を後押しした。

台湾と与那国町の最短直線距離は111キロだが、直行便は開設されていない。魏市長は台湾メディアの取材に応じ「かつて直行チャーター便があったが、高速船の運航は初めてだ」と説明。

花蓮市によると、試験運航では花蓮港を出発し、約3時間をかけて与那国町に向かう。与那国町での視察が終わると、復路は与那国町の視察団も搭乗して花蓮市に戻るという。詳細なスケジュールについては調整中だとしている。

また魏市長は「今年10月と12月には与那国町の小学校と中学校の生徒が修学旅行でそれぞれ台湾を訪れる」とし「両地の観光や文化面での交流の深化を推進していきたい」と話した。

与那国町と花蓮市は1982年に姉妹都市提携を締結。