福岡で「台湾名曲の宴」コンサート」を開催

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出演者全員による演奏と歌唱

9月10日、福岡市の西南学院大学コミュニティセンターで「台湾名曲の宴」コンサートが開催され、九州・山口で活躍する台湾人と台湾を応援する人々など、230人がピアノ、バイオリン、チェロの演奏とソプラノ、テノール歌手による歌唱に耳を傾けた。

 九州台日文化交流会(本郷啓成会長)が主催し、台北駐福岡経済文化辯事處(領事館)、西日本台湾学友会、中華航空福岡支店、福岡歓喜合唱団が協賛した。

 主催者を代表して挨拶した交流会の本郷会長は協賛の団体、企業に謝辞を述べた後「今日の歌曲から台湾音楽の魅力、文化を感じ取って頂き、音楽を通じた日台の交流が促進出来れば幸いです」と述べた。

 また、陳銘俊総領事は「日本の中で台湾と一番深く、一番親しい関係にある地域は九州・山口だ。日台は、もはや友人の域を超えて兄弟の関係にあると言っても良い。今日、台湾の音楽聞いて台湾の心に触れて欲しい」と短く挨拶した。

本郷会長(左)と陳総領事の挨拶

 「相思組曲」から「雨夜花」までの17曲の演奏と歌唱を通じて、小首を頷かせながら拍子を取る人、頬に片手を当てて舞台を凝視する人、目をつむって音楽に聞き入る人など、様々な形で音楽の中に自分を溶け込ませているようだった。

音楽に心を溶け込ませた観客

 必ずしも中国風でない選曲について世話人の一人は「今回上演したものはポップでもない。クラッシックでもない。台湾の典型的な『歌曲』だ。民謡の要素を持ったものもある。歌詞が解らなくても耳と体が歌を味わい心に沁み込む。そこから日本~沖縄~台湾~東南アジア~世界に共通するもの、違っているものを感じて貰えたら嬉しい」と話した。

  今回の宴が台湾、日本、アメリカ、ヨーロッパで活躍した人たちの演奏と歌唱から成り立っているのもこのことを反映したものと思われる。

関係者たちの記念撮影