頼清徳副総統が国政ビジョン発表 次期総統選

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記念写真(写真:頼清徳SNS)

次期総統選に与党民進党の公認候補として出馬する頼清徳副総統は9月6日、台北市内で自身の国政ビジョンを発表した。三つのシンクタンクで構成され、スマートテクノロジー推進や社会的投資型国家の構築、イノベーション投資の強化を目指している。頼氏によると、このビジョンは200人以上の専門家らが共同でまとめたという。

頼氏は挨拶で「医師や立法委員、台南市長などを務めていた」と自身の経歴を振り返り「行政院長時代には国家運営の経験を積み重ね、現職の副総統としては外交と両岸関係、国防などにも力を注ぎ、総統としての専門性と経験を身につけた」とアピールした。

頼清徳副総統、国政ビジョンを発表(写真:頼清徳SNS)

ビジョンではまず、台湾のあるべき姿として「中華民国台湾は社会最大の共通認識だ」とし「我々は民主的で平和な台湾を追い求める」と説明。「より開放的で民主的なガバナンスとバランスの取れた地域の発展で国家を団結させ、国家全体の強靭性(きょうじんせい)を高めていく」と意欲を示した。

中国との関係については「台湾は対等と尊厳の下で門戸を開き、両岸交流や協力を進め、台湾海峡の平和かつ安定的な発展を促進する意欲がある」と語った。

さらに温室効果ガスの排出を実質ゼロにする「ネットゼロ」に関するテクノロジーやスマートテクノロジーを柱として発展させ、産業や起業などの分野で国際化を図ったイノベーション体制構築を支援するとした。

頼氏はビジョンを通じて「人々に希望があれば、国家にも希望が芽生える」とのメッセージを明確に伝えているとし「人々と共に努力し、国を進歩させたい」と語った。