台湾最大級の旅行展覧会「台北国際トラベルフェア」(ITF)が11月3日から同6日、台北市の南港展覧館で開催された。主催の台湾観光協会は「4日間の来場者数は延べ34万4475人で、昨年より76.3%増加した」と発表した上で「人気も購買意欲も当初の想定を上回った」とした。
同協会は「出展した複数のホテルグループで毎日の売り上げが1千万台湾ドル(約4660万円)を超え、複数の旅行会社でも4日間の累積売り上げが1億台湾ドル(約4億6600万円)を突破した」と報告。多くの業者が、購買意欲が回復して新型コロナウイルス流行前の2019年の水準を上回ったとの手応えを示したとした。
また多くの旅行会社の傾向から、日本や韓国、東南アジア方面の旅行商品を主力として販売していたと分析。冬休みや旧正月連休が近いため、欧米やオーストラリア、ニュージーランドなどへの旅行も人気で、近年積極的に台湾市場での売り込みを図るクルーズツアーの販売も盛況だったとした。
なお、チェコ観光局をはじめ、多くの国の観光関連機構からもITFに出展。チェコ観光局の日本と台湾弁事処のパブリック主任は台湾メディアの取材に対し「台湾とチェコのチャーター便をもっと増やしてほしい」と答え、台湾観光客の招致への意欲を示した。
最終日に行われた閉幕式で同協会の葉菊蘭会長は「24年は会場をさらに大きくする」との方針を示し、同年11月1日から4日まで開催すると発表した。