台湾交通部観光署(周永暉署長)は1月16日、台湾系航空会社を利用して訪台旅行する日本人を対象に「旅費の一部補助」を検討している事を明らかにした。多くの訪台日本人旅行者を呼び込む事が目的で、新たにパスポートを取得した日本人向けに、航空券代を値引く形で取得費用を実質最大1万円補助する。修学旅行や初めて台湾を訪れる旅行客などに対する関連の優遇措置も検討しているとしている。
同署の統計によると、2023年の訪台外国人旅行者数は延べ約640万人で、うち日本人は延べ約94万人。コロナ流行前の5割に満たないという。周署長は「新たなパスポート取得者を対象とし、中華航空やエバー航空、スターラックス航空の利用で航空券代を5千円、格安航空会社(LCC)のタイガーエア台湾の利用で1万円値引く」と説明した。
また、同署国際組の黄易成組長は「世界的に見て日本人のパスポート保有率だけが低い」と指摘。パスポート取得補助は日本市場だけに対して行う措置だとし「早ければ今年第2四半期(4~6月)にも実施したい」と語った。