衛兵の交代式廃止も衛兵の行進自体は継続~中正紀念堂

0
衛兵の交代式(写真提供:中央社)

台湾政府は7月14日、台湾台北市の中心部にある「中正紀念堂」で行われていた、初代台湾総統、蔣介石像前の「衛兵の立哨と交代式」を廃止した。日本観光客からも人気のスポットだったが、国民党の一党支配時代を率いた蔣介石の個人崇拝や権威崇拝につながる懸念から、民主進歩党の頼清徳政権が見直したもの。

衛兵が整然とした動作を披露する様子は根強い人気があることに配慮し、同15日より屋外の広場で衛兵が行進する形に改めた。

蔣介石は1949年に中国大陸の国共内戦で台湾に逃れて以降、1975年まで総統を務めた。民進党政権下の2007年に中正紀念堂を「台湾民主紀念館」に改称したが、国民党が政権奪還後の09年に元の名称に戻した経緯がある。