台湾京劇が25年ぶりに横浜で公演

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出演者と関係者による記念撮影

台湾京劇の日本公演「The Monkey King孫悟空Episode ZERO」の記者発表が9月18日、東京虎ノ門の「台湾文化センター」で開催された。横浜(KAAT 神奈川芸術劇場)で11月16日と17日の二日間開催するもので、日本人初の京劇俳優の石山雄太(49)氏が案内役として登壇し台湾京劇の魅力を紹介した。

京劇役者の演技

 台湾における京劇の位置づけは「国家の財産」として大切に扱われている。日本において台湾京劇は馴染みが薄いが、25年前の訪日公演に比べ今回の公演は「大規模となる」という。

ジェニー・チェン氏
曽鈐龍センター長

 会見では、公演のオフィシャル・スポンサードの台湾企業「トレンドマイクロ」の共同創立者のジェニー・チェン氏も来日し「台湾の優れた芸術である貴陽劇を日本に紹介したい」と挨拶。また、台湾文化センターの曽鈐龍センター長、トレンドマイクロ日本法人の取締役副社長大三川彰彦氏も挨拶した。

石山雄太氏

案内役の石山氏は「拍手と掛け声の『ハオ(好)』は役者にとっては栄養剤であり、役者はそのために芸をする。是非、勇気を出して役者に声をかけて欲しい。舞台装置などは簡素化されているので、演者の細かい演技などを通して、想像力をもって観劇していただけるとさらに楽しめます」と鑑賞のツボも伝授した。

出演者紹介

 その後、台湾京劇の役者3人によるパフォーマンスも披露され、本番さながら、出席者から『好』の声援が飛んだ。

今回の公演は、京劇役者のアクロバティックな演技、そして中国での伝統的な京劇の伝統を継承しつつ、現代的にアレンジした演出など、魅力的な作品になっているという。