最大手企業と台湾資本企業が協力体制を締結 熊本地域の不動産市場に新風

0
締結式の様子

日本の住宅建設会社最大手の「大和ハウス工業」(芳井敬一社長=CEO)と、台湾資本の不動産大手「京本」(陳振興社長)は9月10日、住宅建設における協力体制を構築し、締結式典を京本本社内で開催した。式典には京本側は陳社長、大和ハウス側は熊本支店の田島誠二支店長らが出席して覚書に署名した。

記念撮影

 協力体制は、鉄骨構造を採用した新たな住宅構造を駆使した、最新の「京本住宅シリーズ第10号」。熊本地域の不動産市場において新たな活力をもたらすと見られ、両社は同時に経済成長をも目指す。これにより、地域経済にも大きな変革とプラスの影響を与える事を期待している。

 大和ハウス工業は1955年の設立で、現在、日本の不動産・建設業界のリーダー的な存在として知られている。住宅、商業施設、工場、ホテル、物流センターの建設・管理など、幅広い事業を展開し、堅実な経営モデルと革新的な技術により、長年にわたり業界をリードしている。また、直近では持続可能な発展を推進するなど、環境に配慮した建築プロジェクトにも注力している。

記念品交換

 

一方、京本は、熊本地域で最大規模を誇る台湾資本の不動産企業。創業者で衡昱電商股份有限公司の取締役会長陳振興氏の優れたリーダーシップと市場洞察力により、地元不動産市場において重要な役割を果たしている。共同創業者で副社長の錢妙玲氏も、その豊富な不動産経験を活かす事で協力体制に参画し、共に成長を支えている主要人物。熊本における不動産業界のリーダーとしての地位も確立している。

 今回の提携は、大和ハウス工業の先端技術と、京本の地域に根ざした専門知識を融合させたもの。両社は、鉄骨構造を採用する事で耐久性と耐震性に優れた「京本住宅シリーズ」第10号を共同で開発した。この住宅は従来の木造住宅に比べて安全性が大幅に向上しており、地域住民の高品質住宅へのニーズに応える事に加え、長期的な経済成長にも期待が持たれる。今後は、熊本地域の不動産市場の発展及び地域経済にさらなる活力とビジネスチャンスをもたらす事が見込まれる。