台湾経済部郭智輝部長は9月24日、熊本県庁を訪れ、木村敬熊本県知事と意見交換した。「交通問題と人材の問題を解決すれば熊本が台湾のようなサイエンスパークになる可能性が非常に高い」(郭経済部長)と述べた。木村知事は8月27日に台湾を訪れた際、郭部長と意見交換を行い、台湾の半導体製造最大手のTSMCの新竹サイエンスパークを訪問・視察した経緯がある。
意見交換は非公開で行われたが、熊本での半導体関連企業の誘致に向けての課題などについて意見交換した模様。意見交換後、郭部長は「熊本がサイエンスパークになる可能性は非常に高い。交通問題、人材の問題など、解決すべき懸案はあるが、将来は台湾のようなサイエンスパークになる」 との見方を示した。
さらに台湾の半導体関連企業の支援拠点については「九州地域を計画しているがほぼ熊本になるだろう」と示唆した。新竹サイエンスパークは、台湾政府が40年以上前より推進している政策の一つで、約1470ヘクタールの広大な敷地に600社を超える企業が誘致されている。現在は産学官が連携して技術革新を派生させている。