蔡英文前総統が欧州のチェコなどを歴訪予定

0
蔡英文前総統と頼清徳総統(写真提供:中央社)

台湾の蔡英文前総統が10月12日から8日間の日程で欧州のチェコなどを歴訪する。頼清徳総統は歴訪を支持し、安全保障政策に関する総統諮問機関、国家安全会議の黄重諺諮問委員を同行させる考えを示した。台湾の週刊誌「鏡週刊」が同6日に報じた。

関係筋によると蔡氏は期間中、チェコで開催される会議「フォーラム2000」に参加し、10~15分程度の講演を行う予定。質問は受け付けず、歴訪中は控えめな姿勢を維持するという。

頼総統は10月6日、台北市内の総統公邸で蔡氏と面会。頼氏は「蔡氏の歴訪を通じて台湾と欧州各国の関係がさらに緊密になるよう期待します」と、消息筋が同7日に明かした。頼総統は現役の総統だが、国交を樹立していない国家の訪問については、慎重な姿勢を保持しており「国際交流の難易度がある」との背景を考慮した格好と見られる。なお、蔡前総統の関係者は同6日夜「スケジュールが確定した後に正式説明する」とした。