基隆市長のリコールが不成立 国民党の支援が功奏

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謝国樑市長(写真提供:中央社)

台湾基隆市の謝国樑市長の解職請求(リコール)の投開票が10月13日実施され、賛成票6万9000票あまり反対票8万6000票あまりでリコールは不成立だった。最大野党で謝氏所属の国民党が、挙党態勢で支援した事が功を奏したと見られる。

 国民党は、同市民団体が進めたリコール運動に関し「与党民主進歩党が関与している」と主張。謝氏のリコールが成立すれば「立法院で第1党の座を占める国民党の立法委員を標的に、民進党がリコール運動を連発して立法院の勢力逆転の構図となる」と警戒していた。

 20年に高雄市長をリコールにより罷免された経緯がある国民党の韓国瑜立法院長も基隆市に入り、謝氏への支援を呼び掛けた。

 謝氏は22年11月の統一地方選で、2期8年にわたって基隆市長を務めた林右昌民進党秘書長の後継候補を破り初当選。その後、市民団体が謝氏の公約違反や不正疑惑を主張してリコールに向けた署名活動を行っていた。