台湾の韓国瑜立法院長は1月16日、トランプ次期大統領の就任式（1月20日）に超党派の立法委員を引き連れて出席する。頼清徳台湾総統は同日、総統府で台湾を代表して出席する議員団一行8人と面会し、台米関係に新たな一里塚を築くことなど三つの任務を託した。
訪米するのは韓氏ら最大野党国民党の立法委員4人及び与党民進党の3人、第2野党民衆党の1人の計8人。議員団は1月18日に出発する予定。
頼総統は議員団に（1）台湾の人々の心からの祝福を伝えること（2）民主主義に対する台湾の人々の固い約束を明確に伝えること（3）台米関係に新たな一里塚を築くこと。などの任務を託した。同時に厳しい寒さに見舞われる米ワシントンでの防寒対策として「保温ボトル」「使い捨てカイロ」を議員団に贈呈した。
また頼総統は、複雑で変化が多い国際情勢において国家が困難な挑戦に立ち向かう際に「フォルモサ（台湾の別称）では手放せない恨みはない。行き詰まりそうなものもない」とし「いま最も重要なのは『団結』だ」との考えを示した
韓院長は「議員団は中華民国政府を代表するに止まらず、台湾2300万人の心の声を伝える使命を背負っている。台湾は民主主義国家であり、台湾の安全は机の4本の脚のようだ」と言及。台湾の安全にも4本の脚があり、1本目は中華民国を、2本目は自由、民主主義を、3本目は台米関係を、4本目は両岸（台湾と中国）の平和をそれぞれ守っていると話した。
なお、面会には、前回2021年の米大統領就任式に出席した蕭美琴副総統（駐米代表＝当時）も同席し、議員団に経験談などを伝えた。
