2025年6月21日、京都大学・中国医薬大学・日本台湾バイオテクノロジー協会(Japan-Taiwan Biotech Association、JTBA)の共催による「第3回京都大学-中国医薬大学合同フォーラム」が、京都大学医学研究科附属がん免疫総合研究センター(Center for Cancer Immunotherapy and Immunobiology、CCII)内のニトリホールにて盛大に開催されました。

本フォーラムは、対面とオンラインを組み合わせたハイブリッド形式で実施され、100名を超える学術および産業界関係者が参加し、活発な意見交換が行われました。京都大学から6名、中国医薬大学から4名の教授、計10名が登壇し、両大学が共同で設置した「On-site Laboratory(OSL)」の協力プロジェクトについて詳しく紹介。がん、幹細胞、老化などの分野における最新の研究成果が共有されました。
また、当日の夜には交流晩餐会も催され、両大学の教職員や学生・研究者が一堂に会し、学際的かつ国際的な交流を深める機会となりました。

京都大学が世界各地で展開している「On-site Laboratory(OSL)」プロジェクトにおいて、中国医薬大学とのOSLは13番目に設置されたものです。両大学は2019年より連携を開始し、2022年には大学間の覚書(Memorandum of Understanding、MOU)を締結。2024年11月19日には、台中の中国医薬大学にてOSLラボの開所式が行われました。現在、同ラボではがん研究、トランスレーショナルメディシン、幹細胞・再生医療、革新的な創薬研究など、複数の重点分野における共同研究を推進しています。

本フォーラムは、三者の連携によって実現された具体的な成果の一つであり、台北駐日経済文化代表処 教育部のご支援にも深く感謝申し上げます。京都大学と中国医薬大学が有するバイオメディカル分野の研究力を広く発信するとともに、日台間の学術・人的交流および国際ネットワークの構築に寄与する貴重な場となりました。

今後も両大学はOSL協力を通じて、がんや再生医療などの分野において革新的な成果を創出し、日台共同研究と人材育成のさらなる推進を目指してまいります。

