台湾・神戸学園、東京都に11万本のバナナを寄贈 日台の絆深まる

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記念写真
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   【東京 / 綜合報導】台湾の学校法人「神戸学園」は、東京善意銀行を通じて東京都内の社会福祉施設に向けて11万本の台湾産バナナを寄贈した。6月28日、東京都庁にて寄贈式が行われ、バナナは高齢者施設、障がい者支援施設、児童福祉施設など都内465か所に届けられる。

   今回の寄贈は、神戸学園総長・蔣惠萍(しょう けいへい)氏の提案により実現したもので、前屏東県長・潘孟安氏の協力および現県長・周春米氏の支援を受け、2022年、2023年に続く3回目の取り組み。台湾・屏東県で栽培されたバナナ約16.2トン(11万本)が5月30日に出荷され、熟成を経て6月11日から順次、都内の福祉施設に配布されている。

東京都副知事・栗岡祥一氏(右)が都を代表して神戸学園蔣惠萍(左)に感謝状
東京都副知事・栗岡祥一氏(右)が都を代表して神戸学園蔣惠萍(左)に感謝状

   寄贈式では、東京都副知事・栗岡祥一氏が都を代表して神戸学園に感謝状を贈呈。駐日台湾代表・李逸洋氏や、寄贈を支援した東京都議会議員・尾島紘平氏も出席した。

   李代表は、「台湾の農産物を通じて日台の食文化交流が進み、両国の友好の象徴となることを願っている」と述べた。

   東京都社会福祉協議会副会長・鳥田浩平氏は、「11万本のバナナが465の施設に届き、多くの感謝のメッセージや動画が届いている。高齢者の皆さんからは『普段なかなか食べられない新鮮な果物を楽しめた』との声があり、児童施設では子どもたちが『甘くておいしい』と笑顔で喜んでいた」と感謝の意を表した。

神戸学園蔣惠萍(左)代表李逸洋(右)
神戸学園蔣惠萍(左)と李逸洋代表(右)

   蔣総長は、「今後も毎年の寄贈を目指し、寄贈先を日本全国へと広げていきたい」と話し、台湾と日本の交流をさらに深める意欲を示した。