小林鷹之元経済安全保障担当相は6月25日、訪問中の台北市内で頼清徳総統と面会し会談した。「相当突っ込んだ率直なやりとりができた」と報道陣らに述べた。

頼総統との面会は、予定時間を超過して1時間半に及んだ。小林氏は「日台関係を進める方法や経済安全保障に関するやりとりを具体的に行えた」と振り返った。また、頼総統から「インド太平洋地域における平和と繁栄において日本のリーダーシップに強く期待している」との要望には「心に刺さった」と話した。

訪台の主目的は「日台間の ① 歴史の絆 ② 経済の絆 ③ 心と心の絆─の三つの絆を強めるため、いかなる時であっても台湾を孤立させない」との思いを込めた。さらに、台湾が構築を目指す非レッドサプライチェーン(中国に依存しない供給網)については、日本の経済安保政策と「非常に方向性を共有している部分がある」とした上で「その推進については、頼総統や韓国瑜立法院長らと意見交換ができた」と成果を強調した。
