李駐日代表、秋田県知事と会談 農産物輸出や観光促進で協力強化へ

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会談(写真は李逸洋大使FBから抜粋)
会談(写真は李逸洋大使FBから抜粋)

【東京訊】台北駐日経済文化代表処の李逸洋大使は15日、代表処にて秋田県の鈴木健太知事と会談した。両氏は地方自治体間の交流促進、農産物の貿易拡大、および観光誘致の強化について意見を交わし、台日間における全方位的な協力関係を一段と深化させることで一致した。

李大使は、秋田県仙北市の田沢湖と高雄市の澄清湖が38年以上にわたり姉妹湖提携を結んでいることに触れ、「長年の草の根交流こそが台日関係の模範だ」と強調した。また、昨年夏の秋田訪問で目にした「大曲の花火」や地方文化への感銘を振り返った。これに対し鈴木知事は、昨年8月の訪台成果を報告し、互いの拠点を訪問し合う「故郷交流」の意義を再確認した。

集合写真(写真は李逸洋大使FBから抜粋)
集合写真(写真は李逸洋大使FBから抜粋)

経済面では、李大使が「台湾は日本産リンゴ、ブドウの最大輸出市場であり、和牛においても世界第2位の市場だ」と具体的なデータを示し、緊密な貿易関係を説明した。鈴木知事はこれに驚きを示しつつ、ブランド牛「秋田牛」や県産米の販路拡大に意欲を見せた。
観光分野では、秋田県を訪れる外国人客のうち台湾人が最多である現状が示された。鈴木知事はタイガーエア台湾(台湾虎航)の定期便延長と高い搭乗率を高く評価。李大使は「台湾人の旅行先は地方都市での体験型観光へとシフトしており、秋田の魅力が発揮される好機だ」と応じた。

台日の絆について鈴木知事は、東日本大震災時の台湾からの支援に対し「東北の人々は決して忘れない。国際情勢がいかに変化しようとも、台湾との連帯を維持していく」と謝意を述べた。李代表も、コロナ禍での日本によるワクチン提供や、近年の能登半島地震、台湾での災害時における相互支援に言及。「困難な時に支え合う関係は国際社会の模範だ」と述べた。

また、会談では気候変動に伴う「クマ被害」などの民生課題についても意見交換が行われた。最後に鈴木知事は、冬の秋田の名所である樹氷観賞に李代表を招待。10月に同県で開催予定の「東北六県華僑親睦会」への出席も含め、今後のさらなる交流促進を誓い合った。

2026.01.19