蘇貞昌民進党主席、台湾ドリーム実現に3つの保障

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~与党国民党秘書長も出席~

 民進党は5月30日午後、主席交代式を行った。陳菊(高雄市長)代理主席に変わり、蘇貞昌氏(64)が主席に就任した。蘇氏は、27日、5人で争われた主席選挙で得票率50.47%と他の候補者を圧倒して当選を果たしていた。
 蘇主席は挨拶で「民進党は全ての台湾の人々の幸せのために尽くす」と誓い、国民への3つの保障として「台湾の民主の価値を護り、台湾の未来は台湾人が決める」、「全ての台湾人の権利を護る」、「台湾の永続的な発展のために努力する」、との3点を挙げた。
また、19世紀以降に沸いたアメリカンドリームを引用し「社会が公平なチャンスに恵まれ自身が努力さえすれば豊かになる。その努力が報われる社会の象徴がアメリカンドリーム」とし、台湾でも台湾ドリームを目指すため「公平な社会、チャンスを持ち次世代の子々孫々が不安を持たない健全な教育、国民が信頼出来る盤石の政府、平穏な毎日を送れる永続的な経済」を台湾ドリームの礎であるとした。さらに、馬英九政権下で国民生活が悪化している今、民進党は人々が安心して暮らせる社会、台湾ドリームの実現まで永遠に努力すると熱く語った。
 交代式には、蔡英文前主席をはじめとする歴代主席、呂秀連元副総統、友党である台湾団結連盟の黄昆輝主席のほか与党国民党の林中森秘書長も出席し、注目を集めた。新主席就任式に与野党間での人の派遣は慣例がなく、今回は国民党側から申し出で実現したという。