日本の医薬品メーカー、ダイト株式会社(富山市)はこのほど、台湾の杏輝薬品工業(Sinphar)と乳がん向けなどの抗がん剤の開発に向けて新たに契約を結んだ。
同様の契約は3回目で、2010年5月に乳がん向けの経口抗がん剤、11年8月には慢性骨髄性白血病の治療薬と乳がん向けホルモン剤について同様の共同開発契約を交わし、乳がん向けの経口抗がん剤はすでに量産している。
両社は先月、乳がんや非小細胞がん、頭頸部(けいぶ)がん向け1品目と大腸がん・直腸がん向け1品目について、それぞれ開発契約を締結。ダイトが技術を主導し、杏輝の設備を使って共同で製品を開発する。生産は杏輝が行い、ダイトが日本で販売する。両製品とも3年以内に販売許可取得を見込んでいる。今年8月には日本の厚生労働省から認可を取得し、年内に販売できる見込みで、生産能力は将来、年間300万錠に達する見通しだ。