アジアの学術、芸術、文化に貢献した人々を表彰する福岡アジア文化賞が９月１３日、福岡市で開かれ、台湾出身のジュディオング氏がナビゲーターとして登壇した。
授賞式では福岡市の高島宗一郎市長が「アジアとの交流の玄関口として長い歴史を持つ福岡市は、様々な文化を受け入れ、訪れる人々を暖かくもてなし、先人達の努力により栄えてきた。福岡アジア文化賞を贈ることを通じ、文化の相互理解、国境を越えた友情や信頼を育みたい」と話した。
秋篠宮殿下も来場され「アジアは多様な自然環境や風土に恵まれ、長い歴史の中で育まれてきた各地域固有の言語や歴史、民俗に豊かさや深さがある。それらを保存し継承していくことの大切さを強く感じる」とお言葉を述べられた。表彰されたのはインドの環境哲学者ヴァンダナシヴァさんら４人で、ジュディオングさんの誘導の下、賞金等が授与された。
式ではジュディオングさん自身もスピーチを行い、「日本で生活しているが家の中は全て台湾スタイル。国も違えば文化が違う。素晴らしい学者、文化人は、皆さんユーモラス。ユーモアこそいい人生を送るための鍵ではないか。」と国際経験溢れるスピーチを披露した。福岡については「自分の版画展も開催したことがあり所縁の深い場所。福岡はアジアへの入り口、台湾からも多くの旅行客が来ている。福岡からすれば東京よりも台湾の方が近いのではないか」と親近感を語った。
