陳水扁・前総統、重度のうつと診断

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 総統在任中の収賄罪などで台北監獄(刑務所・新北市土城)に収監されている陳水扁前総統(61)が、体調不良を訴え台北市北投区にある台北栄民総合病院で検査を受けた結果、「重度のうつ病」と診断された。同病院の医師らが5日記者会見し、発表した。医師らは「出来る限り早く精神科で治療が必要、また1~2年の入院治療が必要」と提言した。台北栄民総合病院は台湾大学病院と並び台湾の一流病院で、陳総統は以前は新北市立板橋病院で検査、治療を受けており、同病院を受診したのは始めて。
 2008年末から拘置所と刑務所で過ごしてきた陳前総統は、最近心身の不調を訴え、9月21日から検査入院していた。うつ病の他に高血圧、睡眠時無呼吸症候群、前立腺肥大などの症状が認められるという。陳前総統の家族や前総統が所属していた野党・民進党は「病気治療のための仮釈放」を求めている。だが、会見に同席した台北監獄の幹部は、仮釈放による治療の必要はないとの見解を示した。今後、病院側の正式な検査報告を受け、どの病院で治療するか決める。因みに陳前総統の長女は歯科医、長女の夫は整形外科医である。