―青森ねぶたも参加。2013年のヘビ年にふさわしく「竜神」絵柄―
毎年恒例のランタンフェスティバル※は、来年は新竹県が舞台となり、高速鉄道(台湾新幹線)新竹駅周辺をメイン会場に、「漫画とアニメ、テクノロジー、カルチャー」をテーマに開催。県政府の初期計画では、高速鉄道新竹駅広場を見円会場とし、光明六路、六家地区を含み、会場の総面積は18.5ヘクタールを上回るという。
新竹県・邱鏡淳県長(知事に相当)によると、台湾初のサイエンスパークと同県出身で台湾を代表する漫画家の劉興欣さんに因んで「漫画とアニメ」「テクノロジー」「カルチャー」をテーマにしたという。また、ローカル線「内湾線」、台湾好行シャトルバス新竹獅氏山線、原住民の里、温泉、客家文化、ゴルフコースといった観光資源を活用して、全県あげて取り組みたいとしている。日本、インド、中国の特設エリアも計画中で、国際観光の新しいスポットとして新竹県を売り込み、今年の鹿港の述べ1170万人を上回る見物客数の記録更新をめざす意気込みだ。
また、日本の重要無形文化財「青森ねぶた」も参加することも決まった。新竹県からの招きで今年8月に新竹に出向いた制作者の北村蓮明氏は、ねぶたの絵柄について、水の神・竜神は風を吹かせ雨を降らせる神通力をもって仏法の守護者として座し、人々はこれに感謝の心で世界平和を祈るのだと説明した。これに対して、新竹県長はヘビ信仰とも通じる竜神はヘビ年の2013年にふさわしいと語った。
※1990年から始まったランタンフェスティバルは、一昨年、ナショナルジオグラフィックチャンネルで「世界最高のフェスティバル」の一つに選ばれており、規模でも参観者でも年々記録が塗り替えられている。2010年の苗栗開催では800万人余り、2011年の鹿港開催では1000万人を突破している。毎年、日本からも芸能団体が参加しており、今年は青森ねぶたに決まっている。