10月の海外受注高が過去2番目の高水準

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 台湾・経済部統計処が11月20日に発表した台湾の海外受注統計によると、台湾の10月の海外受注額は383.8億米ドル(約3兆1160億円)で、10月単月としては過去2番目の高水準となった。前年同月比でも3.2%の増加で、受注は2ヶ月連続で前年実績を上回った。
 同経済部では、精密機器・プラスチック・機械などの産業分野でいずれも前年同月比で増加していることや欧米のクリスマスの消費シーズンが近付いていること、そして、スマートフォン・タブレットPCの生産企業が新製品を軒並み発売していることなどを理由に、下半期の海外受注はさらに毎月徐々に増える傾向にあると見ている。また、10月の電子製品の受注金額は89.5億米ドル(約7367億円)で、単月では過去最高となっている。
 特に米国、欧州、日本からの受注額が9月に比べ伸長が顕著だったことが注目され、これで米国からの受注額は97.1億米ドル(約7993億円)と単月ベースの金額としては2ヶ月連続で過去最高を更新中。10月現在、米国は台湾にとって最大の受注先となっている。さらに、日本からの受注額も36.5億米ドル(約3004億円)と9月より2.7億米ドル(約226億円)増加。品目では精密機器の10月分受注は32.9億米ドル(約2708億円)と前年同月比10.1%の2ケタ成長となっている。