林威助選手、2013シーズンに向け台湾で始動

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自主トレを行う林選手
自主トレを行う林選手

台湾台中市出身で阪神タイガースに所属する林威助(リンウェーツー)選手が2013年のシーズンに向け、台湾で自主トレを行った。里帰りも兼ねてのトレーニングだが、台湾滞在中は、台中市棒球場などで台湾時代のチームメイトらの助けを借り、フリーバッティングや守備練習をしながら身体を作っている。打撃練習では、ライト方向へ鋭い打球が飛び、仕上がりの良さを物語る。

林選手は台中市の中学校を卒業した後、福岡県柳川高校に留学、高2の福岡県大会で決勝まで進むが、福岡工大付属に敗れ甲子園への切符を逃した。近畿大学へと進学し、1年生の春季リーグ戦では首位打者とベストナインを獲得した。

その後、関西学生リーグ屈指のスラッガーとして、2002年度のドラフト会議で阪神タイガースから指名を受け入団。2004年10月に公式戦で初安打を記録、2006年にはWBC台湾代表に選出された。2007年6月10日、福岡ソフトバンク戦では師と仰ぐ王貞治監督の目前でサヨナラホームランを放つなど、大活躍。115試合に出場、418打数122安打、打率.292をマークした。

台湾の野球ファンからの人気も高い
台湾の野球ファンからの人気も高い

プロ生活11年目に突入する林選手、豪快なスイングと甘いマスクで、阪神タイガースファンのみならず、台湾の野球ファンからの人気が高い。代打として「リン」がコールされると、甲子園球場はどよめきにも似た歓声が起きる。

毎年、球団関連行事を終えた後、年末に台湾に帰国する林選手は「台湾は気候が温暖で調整も行いやすい。チームメイトでも『台湾で自主トレができないか』と声をかけてくる選手もいるくらいだ」と台湾での自主トレ環境の良さを語る。

阪神の中心打者に成長
阪神の中心打者に成長

昨年は故障の影響もあり、僅か6試合の出場(7打数1安打)に留まった林選手。しかし、金本選手や城島選手の引退等もあり、打撃の主軸としてかかる期待は大きい。所属する阪神タイガースをはじめ、日本の各球団は2月からキャンプに入る。阪神は沖縄を中心にキャンプを行い、今シーズンの戦力を整える。「毎年が勝負。いい結果が出せるように、ファンの皆さんの期待に応えられるように頑張りたい」と林選手は今シーズンの活躍を誓った。