中国信託HD、辜濂松会長の告別式

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辜濂松氏の告別式の様子
辜濂松氏の告別式の様子
中国信託銀行(新北市内の支店)
中国信託銀行(新北市内の支店)

 ~馬英九総統、李登輝前総統など国内外から要人3000人が追悼~
 台湾最大の金融グループ、中国信託ホールディングス(傘下に大手銀の中国信託銀行、中信ホテルグループ、中信不動産など)の創業者辜濂松(こ・れんしょう)会長の告別式が1月6日、台北市の国際会議センターの大会堂で執り行われた。辜会長は、ちょうど1ヶ月前の昨年12月6日、入院先のニューヨークで死去、亨年79(台湾の数え年では80歳)だった。 
 告別式には馬英九総統や李登輝前総統、インドネシアのハビビ前総理など国内外から要人3000人が参列して辜氏を追悼した。
 参列した馬総統は「辜氏はビジネス、外交の方面で多大な貢献をした。台湾の経済貿易の力で国際舞台に戻ることを成功させ、また台湾の外交の翼でもあっ台湾を代表する企業家である辜氏は、1966年に中国信託銀行の前身である中華証券投資会社を設立。台湾が71年に国連を脱退して国際社会で孤立するなか、財力と人脈を生かして日・米・中などの民間交流に尽力した。日・英語も堪能で、通称「企業外交官」とも呼ばれていた。また、台湾の経団連に相当する台湾工商協会・会長の要職を94年より9年間務めるなど台湾経済界の重鎮でもあった。さらに日・台の経済交流機関である、東亜経済人会議の議長も務め、日・台経済交流拡大に貢献したことから、昨春には旭日重光章を受勲した。た」と生前の功績を賞讃。続いて李前総統も挨拶した。
 中国信託HDの子会社、中国信託銀行は現在、第二地銀大手・東京スター銀行(旧東京相和銀行)の買収交渉を進めている。