MRT淡水線の延長計画で2018年開通目指す

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観光地として人気の淡水魚人碼頭
観光地として人気の淡水魚人碼頭

~行政院で計画経費153億元通過~
行政院(内閣に相当)建設委員会は1月7日、新北市(旧台北県)淡水区のLRT(ライトレール・トランジット=MRTを小型化した車両)の「淡海軽軌系統」計画の総工費予算153億台湾元の経費を通過させた。

総工費153億元は、内政部営建署が70億9000万元、新北市が65億5000万元、中央政府が16億7000万元をそれぞれ負担する。新北市では同計画に向けて1月1日、捷運(MRT)工程局を設置した。

同計画は、MRT淡水線を淡海地区まで延長させるために新たに予算を取得したもの。マングローブ林で有名なMRT紅樹林駅から淡海地区(淡水ニュータウン=将来は淡海新市の予定)中心部までの9.55キロメートルを走行する「緑山線」とMRT淡水駅~魚人碼頭駅間を走行する「藍海線」から構成され、双方合わせた総延長距離13.99メートル20駅を設置する予定。

工事は2期に分けて行われる。第1期は緑山線全線と藍海線G6駅~魚人碼頭で今年度中に設計を完成させる。2018年の開通を目指し、全14駅を開業する予定だ。第1期竣工後は、第2期工事(藍海線の魚人碼頭~MRT淡水駅)に着手する。第2期工事では全長4.4キロメートルに6駅を設置、2023年の開通を目指す。

現在、淡海ニュータウンの人口は約1.5万人、延長線開通後の計画人口は24万人、2041年には人口30万人に達すると予想されている。

台北市近郊からMRT利用すれば1時間以内に行ける淡水地区。現在、年間700万人余りが訪れている。5年連続で「台湾人が最も訪れたい場所」に選ばれるほど人気がある。魚人碼頭の夕日が美しい事が特に有名で、名所旧跡もある風光明媚な観光地。今後はニュータウンとして大きな発展が期待されている。