民進党蘇貞昌主席、日華懇平沼赳夫会長と会談

0
民進党蘇貞昌主席
民進党蘇貞昌主席
民進党一行
民進党一行
日華懇議員
日華懇議員

台湾の最大野党、民進党の蘇貞昌主席一行は4日午後、台湾との友好関係促進をめざしている日本の超党派議員連盟「日華議員懇談会」の平沼赳夫会長(日本維新の会)らと会談、日台関係の緊密な連携の必要性を訴えた。

蘇氏の外遊は昨年5月の主席就任以来初めて。3日昼に東京に到着し、同日夜に在日華僑団体などと交流、4日、衆議院第一議員会館多目的ホールにおいて日華懇議員と意見交換した。

会談の様子
会談の様子
平沼赳夫会長
平沼赳夫会長

 日華懇幹事長を務める藤井孝男議院議員(日本維新の会)の司会進行のもと、冒頭の挨拶に立った平沼会長は、民進党蘇貞昌主席、沈斯淳大使(代表処)、各国会議員、許世楷元大使に訪問のお礼を述べた後、日本と台湾の関係は往来者が299万人と極めて円滑に推移しているとし、この4月には宝塚歌劇団の台湾公演が予定されていること、国立故旧博物院の日本での展覧会も予定されているこいとなどに言及し、「(展覧会開催のため)超党派の国会議員が協力をして、お返しをすべく法律の整備も行いました」と述べた。

 そして、「台湾との間には漁業の問題があります。我が国としてもこの交渉再開に向けて1日でも早く再開できることを祈っています」と結んだ。

蘇貞昌主席
蘇貞昌主席

 対して、蘇貞昌主席は、「今回は私のほかに若手も入れて7人の国会議員をひきいて訪問させていただいている」とし、柯建銘議員(政調会長)、陳明文議員、蔡其昌議員(議会運営)、李昆澤議員(高雄選出)、許世楷氏(民主党外交顧問)、沈斯淳大使(代表処)、呉秉叡議員(比例代表)、蕭美琴議員(外交政策)、邱議瑩議員(議会運営)の紹介を行った。

 蘇主席は、旧正月の忙しい時期に、且つ党首就任初の海外の訪問先に日本を選んだのは、台日関係が一番重要だと考えているからだとし、今回の大きな目的として、国交断絶以降、日華懇の存在意義は大きく、台日関係に力添えをいただき、心から感謝し、経緯を評するとともに意見交換できればと考えていると述べた。

 続いて、台湾の国民の日本への信頼度の高さ、日華懇の尽力でノービザや運転免許の利用が可能となり、観光客の大幅増加につながったこと、東日本大震災時の台湾の国民や民進党の支援活動について触れた後、蘇主席は、「それ以上に重要なのは共通の価値観、自由と人権を尊重している国々が頑張っているからこそアジア・太平洋地域の混乱が少なく、平和・安定が保てたと思います。今後、日本との関係をさらに強化し、民主同盟によって問題を解決し、この地域の平和と安定を維持するために努力をしていきたいと思います」と力強く語った。

会談後の様子
会談後の様子

 取材は冒頭の20分のみで、その後、関係者のみで会談は続けられた。