日華議員懇談会、王金平立法院長ほかAPPU台湾代表団歓迎会を開催

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会場の様子
会場の様子

アジア・太平洋国会議員連合(APPU)年次総会に出席した超党派の台湾代表団(団長:王金平立法院長)は、3月26日夜、日華議員懇談会(日華懇)が開催した歓迎会に、台北駐日経済文化代表処の沈斯淳代表らとともに出席した。

冒頭挨拶した平沼赳夫日華懇会長は、台湾代表団に対し、歓迎の意を表するとともに、昨年12月16日に実施された衆議院選挙の後、日華懇の所属議員が257名に増えたと報告した。また、「日台間にとってこれからの一番大きな課題は、漁業をお互いに協力しながら立派に行っていくことです」と述べた。さらに、日華懇として、「今後も台湾の国際会議での活躍を全力でサポートさせていただきたいと思っております」と力強く語った。

記念品交換の行う平沼赳夫日華懇会長(左)と王金平立法院院長(右)
記念品交換を行う平沼赳夫日華懇会長(左)と王金平立法院長(右)

続いて挨拶した王・立法院長は、日華懇主催の歓迎会に対し、「ふるさとに帰った時のように温かくもてなしていただき、代表団として御礼申し上げます」と述べた。そして、APPU総会(理事会・年次総会)で台湾が提案した「国際民間航空機関」(ICAO)と「国連気候変動枠組み条約」(UNFCCC)の台湾参加に関する2つの決議案が日華懇をはじめとする日本代表団の支持を得て無事採択されたことに触れ、「さきほどまでは、決議できるかどうかちょっと不安もありましたが年次総会を通過したので私たちの今回の訪問目的が達成でき、今、ほっとしています」と喜んだ。

また、王・立法院長は、日華懇の平沼赳夫会長のリーダーシップなどを背景に、今、最高の台日関係にあるとし、その成果として、「海外美術品公開促進法」の成立による国立故宮博物院収蔵品の日本展開催、宝塚歌劇団の台湾初公演、ワーキングホリデー制度、在留カード国籍欄の「台湾」表記、台日投資協定、オープンスカイ協定、台北駐日経済文化代表の札幌分処の開設などを挙げた。なかでも、今年3月11日の日本政府主催の東日本大震災2周年追悼式で沈斯淳代表の指名献花が実現したことについて感謝の意を示した。

日台間で焦眉の課題になっている「漁業問題」については、「漁業問題は困難な問題ではありますが、お互いに知恵を出し合って忍耐強く相手の立場を考えて知恵を出し合って考えればなんとか解決の方法はあるはずです」と述べた。

次に壇上に立った李鴻鈞・副団長は、台湾赤十字による支援で岩手県山田町に再建される保育園の着工式が3月21日に行われ、これに参加したこと、その保育園の名称が「日台きずな保育園」になったと紹介した。

歓迎会は、この後、衛藤征士郎衆議院議員の乾杯の音頭で懇親会へと移り、台湾代表団と日華懇議員などとの交流が続いた。