一般社団法人亜東親善協会は、5月15日、都内ホテルで平成25年度第一回通常総会及び懇親会を開催した。午後4時開会の第一回通常総会は、本人出席者、委任状合わせて144人を数えて過半数となり、定款の規定の定足数を満たしたとして総会の成立が宣言された。
冒頭、挨拶に立った大江康弘会長(参議院議員)は、「昨年12月、安倍政権が発足、会長の内閣総理大臣復帰に伴い、退任されました。代って台湾への訪問回数が一番多いという分かりやすい判断基準で副会長であった私が会長職を引き継ぎました。今日はこの総会の後、まさに時宜を得たJAMSTEC(独立行政法人海洋研究開発機構)の平朝彦理事長の講演もございます。総会ともども滞りなく済ませていただけますようご協力、よろしくお願い申し上げます」と述べた。
この後、出席者の承認のもと、議長選出、議事録署名人選出を経て、南部晴彦理事、赤松則宏理事、程金笙監事、崎谷秀彦理事の説明等の後、第1.2号議案(平成24年度事業報告及び収支決算報告承認、監査報告)、第3号議案、その他、報告事項(平成25年度事業計画、収支予算)は満場一致で承認された。
このなかで、「新法人法」三法に基づく新法人(一般社団法人亜東親善協会)への移行手続きについては、昨年から今春にかけて種々の条件から苦労があったが、無事完了できたことが報告された。
午後5時より、前述平朝彦理事長による「科学技術による海洋立国日本(とくに「ちきゅう」と地下生命圏研究イノベーションについて)と題する講演が行われ、出席者は最近話題のメタンハイドレートなどスケールの大きな海底資源開発プロジェクトのプレゼンテーションに熱心に聞き入っていた。
懇親会は予定通り午後6時よりスタートした。大江会長は「さきほどの講演は、台湾と今後、海底資源の分野で新たな日台友好の関係が始まるのではないかという提案、大きな夢があるお話でした。今日はこれから参議院の予算の採決がございまして中座させていただきますが…」と冒頭に挨拶、その後、来賓として、台北駐日経済文化代表処羅坤燦副代表、岩屋たけし衆議院議員、橋本ひでのり衆議院議員、中田宏衆議院議員が祝辞を述べた。乾杯の音頭は一般社団法人台湾協会の齋藤毅理事長が取った。
和やかな歓談が続くなか、来賓の挨拶に立った玉澤徳一郎元会長は「日台漁業協定の成立、本当におめでとうございます。大江会長ほかこの会の皆さんのご努力のお陰です。感謝申し上げます」と語った。また、国会等の都合により、岸信夫日台若手議連会長も遅れて駆けつけ、出席者の要望に応えて写真撮影に応じていた。中締めは、張碧華副会長の三本締めだった。出席者は100人ほどだった。