台湾出身の林威助選手、日本球界残留へ気迫の4出塁〜第1回トライアウト

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林威助選手
林威助選手

台湾出身の林威助選手、日本球界残留へ気迫の4出塁〜第1回トライアウトプロ野球12球団合同トライアウトが10日、静岡県の県営草薙球場で行われ、阪神タイガースで今年までプレーしていた台湾出身の林威助選手も出場、気迫のプレーを見せた。トライアウトとは、過去に日本プロ野球に在籍し、退団(もしくは戦力外通告)した選手達が指定の球場に集まり、各球団のスカウトや首脳陣(海外球団のスカウトも含めた)が見つめる中、実戦形式の「試験」を行うものだ。今年のトライアウトは投手36人、野手29人の計65人が参加。中日ドラゴンズのGM・落合博満氏も姿を現すなど緊迫した雰囲気の中で行われた。

林選手は8日〜10日に台湾(新荘・天母)で開催の「日本代表チーム強化試合」に、台湾チーム代表としての招聘があったが、トライアウトに専念するため強化試合への出場を見送った。

林選手は第2打席に元楽天の加藤投手から右中間への三塁打。レフトに入った守備でもフライをフェンスに激突しながら好捕するなど、2安打2四球の4出塁という内容で、攻守にわたってアピールした。

台中市生まれの林選手は高校生の時に福岡県柳川高校に野球留学、近畿大学を経て、ドラフト7巡目で阪神に入団。台湾代表メンバーとしても2004年にアテネ五輪、2006年、2009年にWBCに出場した。阪神では2007年に115試合に出場、打率.292、15HRで成績を残すも、2008年以降は肩、膝靭帯の故障に悩まされた。昨年以降は出場機会が減り、2013年も1軍では1試合での出場にとどまった。
第1回トライアウトを終えた林選手は「打撃を特にアピールできた」とコメント。日本・台湾双方の野球ファンが見守るだけに、この内容を各球団のフロント・首脳陣がどう評価するのか、日本球団への再入団に繋がるのか、注目される。

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