育桜会、台湾之友会総会長一行歓迎会を開催

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開会前の育桜会、台湾之友会の皆さん
開会前の育桜会、台湾之友会の皆さん

「桜の植樹」を広く世界に展開するとともに、本活動を通して多くの人々や国々の文化、教育、平和活動に貢献しているNPO法人「育桜会」が、11月3日、台湾のカウンターパートである台湾之友会の黄崑虎総会長一行10人を招待し、都内ホテルで盛大な歓迎会を開催した。司会は松澤寛文育桜会副理事長兼事務局長が務めた。

育桜会は、平成14年の設立以来、国内外で植樹事業を実施してきた。第1回海外植樹地として台湾台北市と新竹市で実施、その後も台湾で植樹を続け、第7回目を今年の2月、台中市で実施した。この台湾側の友好団体が台湾之友会である。

歓迎会の主催者側として、育桜会は、中野正人理事長、初代理事長園田天光光・名誉会長(日本初女性衆議院議員。第7回後藤新平賞受賞ほか役職多数)、前理事長松前孝廣会長(北海道松前藩主家23代当主)、池田維元交流協会台北事務所代表など約60人が参加した。

育桜会中野正人理事長
育桜会中野正人理事長
初代理事長園田天光光・名誉会長(日本初女性衆議院議員。第7回後藤新平賞受賞ほか役職多数)
初代理事長園田天光光・名誉会長(日本初女性衆議院議員。第7回後藤新平賞受賞ほか役職多数)
前理事長松前孝廣会長(北海道松前藩主家23代当主)
前理事長松前孝廣会長(北海道松前藩主家23代当主)

開会は、午後5時過ぎだった。冒頭、挨拶に立った中野正人理事長は、入会5年目の今年、5月に園田名誉会長から理事長の打診があり、松前理事長からも「お受けしろ」との話があったとし、「とにかく、会員の皆様が素晴らしい方ばかりで、皆様のご協力で頑張っていきたい。今年2月の台湾の植樹に参加しまして初めて八田與一さんのことを知り、私たちが台湾で歓迎される背景を知りました。任期の間、身を粉にして頑張ります」と述べた。

園田天光光・名誉会長は、黄崑虎総会長一行に歓迎と感謝の言葉を述べながら、「温かいお心で育てていただいたこの会がますますお心に沿うような会として成長していくことをお祈り申し上げます」と語った。

松前前会長は、東日本大震災の際、台湾之友会から200万の義援金と多くの支援物資をいただいたこと、台湾での植樹10周年を迎えた今年2月の植樹ツアーでは、台北、台中、台南3市で三日三晩、大歓迎会を催していただいたこと、これまで計7回の植樹で台湾各地で3500本の桜が育っていること、などを報告した。「今後は桜の植樹にとどまらず、文化交流も考えていきたい。新たな10周年に向かってますます友好を発展させていきます」と力強く宣言した。

訪日メンバー紹介
訪日メンバー紹介

この後、李登輝元総統からの祝辞の紹介、訪日メンバー10人の紹介(黄崑虎総会長・邱碧玉夫人、黄木壽副会長・鐘明珠夫人、蔡淑美執行長・李勝彦台銀元頭取ご夫妻、林茂村さん・葉玲英夫人、頼美玉さん、陳玉玲さん)が行われた。

台湾之友会黄崑虎総会長
台湾之友会黄崑虎総会長

これを受けて台湾之友会の黄崑虎総会長は、育桜会の招待に御礼の言葉を述べながら、李登輝元総統の最近の消息、桜の植樹による日台関係の強いつながり、漁業協定締結や尖閣問題で歴代の首相ができなかった主張を展開する安倍首相のリーダーシップなどに言及。「台湾と中国の関係は国際問題です。私は台湾は立派な主権を持った独立国家であると思っています」と締めくくった。

池田維元交流協会台北事務所代表
池田維元交流協会台北事務所代表
会場の様子
会場の様子
宮本陸加賀市長
宮本陸加賀市長
櫛田武伯さん
櫛田武伯さん
前理事長松前孝廣会長から台湾之友会の黄崑虎総会長に記念品贈呈
前理事長松前孝廣会長から台湾之友会の黄崑虎総会長に記念品贈呈
歌手の大津美子さん
歌手の大津美子さん
常務理事の鷹幸子さんが中締めの挨拶
常務理事の鷹幸子さんが中締めの挨拶

乾杯の音頭は、池田維元交流協会台北事務所代表が取った。和やかに歓談が続くなか、宮本陸加賀市長、台湾からの支援物資受け入れに尽力した櫛田武伯さん(いわき市)など、大勢の来賓や会員が次々と挨拶した。また、育桜会から台湾之友会一行の記念品が贈呈された。余興として、育桜会会員で、往年の大歌手大津美子さんが「東京アンナ」「ここに幸あれ」を熱唱し、参加者は聞き入っていた。中締めの挨拶は、常務理事の鷹幸子さんが行った。

台湾之友会の黄崑虎総会長一行を囲んで
台湾之友会の黄崑虎総会長一行を囲んで

一行は、4日以降は長野県で“りんご狩り”と温泉を楽しみ、6日夕、成田から帰国の途に就く。

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