ドコモ杯女流棋聖就位式が3月19日、ホテルニューオータニの鳳凰の間にてNTTドコモと日本棋院により行われた。これはNTTドコモが、日本古来の文化である囲碁の普及を支援し、女性の活躍を応援するために協賛を実施して十七期を迎えるドコモ杯女流棋聖戦で、台湾出身の棋士、謝依旻さんが2連覇を成し遂げたことに対し行われたものだ。
NTTドコモの加藤薫社長は挨拶で、謝依旻さんが八段の強敵を相手に2連覇を成し遂げたことに対し、祝福の言葉を述べたほか、3月24日の第三戦での更なる活躍に期待の意を示し、エールを送った。陳調和駐日副代表も「謝さんの日本での活躍、そして素晴らしい成績は台湾の人々の誇りだ。日本の関係者の方々には、これからも引き続き謝さんをサポートして頂き、日台交流の架け橋としての活動にご協力頂きたい。」と述べた。
これに対し謝依旻さんは感謝の言葉を述べたほか、昨年末の女流本因坊戦で敗れ、落ち込んでいた気持ちを奮い立たせる為に一人でマカオへ行き、世界一の高さ(233メートル)を誇るマカオタワーからのバンジージャンプに挑戦したエピソードを披露した。
謝さんには重さ約5キログラムのトロフィー、賞金500万円、NTTドコモのタブレット製品などが贈呈され、過去に謝さんと対局し指導をうけた高校生やNTTドコモのマスコットキャラクター・ドコモダケと共に記念撮影を行った。
会見後の謝さんに集中力アップのコツを訪ねたところ、「集中力はすぐにつくものではない、積み重ねが大切。対局中に集中力を保つのはとても大変だが、対局は仕事でもあるし、それにかけているので自然と集中出来ているのかもしれない。囲碁は人の心を読むことももちろん大切だが、基本的に相手というよりは自分次第。自分の力をちゃんと出せるかどうかだ。」と力強く答えた。
また、今後の目標として、「もちろん女流棋聖戦で連覇することもあるが、まずは目の前の一局一局を大切に打っていきたい。」と語った。