吳明捷氏の銅像寄贈で台湾野球の精神を日本に伝える

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寄贈された吳明捷氏の銅像
寄贈された吳明捷氏の銅像

嘉義市・黃敏惠市長は嘉義市政府関係者ら10人を引き連れ6月18日から21日で訪日。甲子園歴史館及び東京ドームに隣接された野球殿堂ホールに、明捷氏の銅像を寄贈し台湾野球の精神、歴史、栄光を日本に伝えた。

呉氏は、実在の人物であり、嘉義が舞台となった甲子園映画「KANO」の主人公。また、呉氏は日本統治時代に開催された甲子園にて所属した嘉義農林を準優勝に導いた背番号4番のエースであった。

左から嘉義市・黃敏惠市長、野球殿堂ホールの熊崎勝彦理事長
左から嘉義市・黃敏惠市長、野球殿堂ホールの熊崎勝彦理事長

野球殿堂ホールにて19日に行われた呉明捷氏銅像寄贈式では銅像の贈呈や感謝状・記念品の贈呈、記念撮影などが行われた。黃市長をはじめとした嘉義市政府関係者らや、野球殿堂ホールの熊崎勝彦理事長及び廣瀬信一館長、呉氏の次男である堀川盛邦氏、また、呉氏が所属していた嘉義農林に所縁深い人物らが参加した。

黃市長は挨拶で「内容の90%が日本語の映画『KANO』は台湾で大ブームが起きており、既に3億台湾ドル以上の売り上げがある。放映は終わったが、人気が高い作品であったため、今年の9月に再上映されることが決まっている。このような映画は珍しい。この銅像寄贈はスポーツ、文化の面で日台の繋がりを活性化させると考えている」と述べた。

呉明捷の銅像を取り囲んで記念写真
呉明捷の銅像を取り囲んで記念写真

また、野球殿堂博物館の熊崎勝彦理事長は「今年の5月に黃市長より銅像寄贈のお話を頂き、喜んでお受けした。この躍動感あふれる銅像は嘉義農林の活躍を象徴するものだと思う。この銅像を通して日本野球史の一環を様々な野球ファンに紹介できることには大きな意義があると考えている」と述べた。

このほど寄贈された呉氏の銅像の名は「翼を伸ばした鷹KANO1931」。この銅像のオリジナルは今年2月に嘉義市内でワールドプレミアを行った際に駅前ロータリーに建立されている。日本側に寄贈された銅像はオリジナルの16分の1の大きさとなっている。

野球殿堂ホールを観賞する黃敏惠市長
野球殿堂ホールを観賞する黃敏惠市長

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