烏来、基隆で「こだわりのツアー」、福岡の旅行会社が開催

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日本からの様々な旅行スタイルが台湾で展開される中、福岡市の旅行会社が「こだわりのツアー」を台湾で展開し、台湾ならではの魅力の発掘と提供に努めている。福岡市のある旅行会社は、先月末、「温泉と地元料理で思い出作り」と題して台湾旅行を提案。2泊3日のスケジュールで、台湾北部の温泉地・烏来や北東部の港町・基隆を訪問。台湾の温泉地は日本統治時代に整備されたところが多く、ツアー一行は、「肌がすべすべになる」と言われる弱酸性炭酸泉を訪れた。また、台湾に根付く少数民族料理やブランド紹興酒「女児紅」を堪能。トロッコ列車の体験乗車に加え、基隆では、港町ならではの魚介類等を売買する活気のある市場を体感。参加者は「世界一のグルメ天国」と言われる台湾で、食材の流通を目の当たりにした。また、街歩きの最中に、参加者の日本人男性に対し、現地の80代以上と見られる台湾人女性が親しげに「日本語」で話しかける場面もあり、和やかな場面も見られた。参加者の一人は「台湾の方々の『親日』ぶりに感動を覚えた。街には活気もあってグルメも楽しめる。何度でも来たい」と笑顔で話した。

日本と台湾の交流が盛んになり、観光客の往来が年々増加している。福岡〜台北便をはじめ、鹿児島、宮崎など南九州から台北への便も増え、利便性も高まっている。熊本県の大津高校等、修学旅行先として「台湾」を選択する学校も増加。かつては、旅行会社が行き先を大部分決定する「団体旅行」が海外旅行の大半を占めていたが、昨今は、行きたいところに気ままなスタイルで出向く「個人旅行」の需要も高まっている。台湾は治安が良く、雰囲気が親日的であることから「個人旅行」も十分堪能できる場所としても知られる。インターネット上でも台湾の美食を紹介する動画が、多くアップされ、情報が行き渡っている。

団体ツアーが選択するようなありきたりな店や場所を選ばず、独自の情報網で行き先を決定するという旅行会社の祝部智行代表は「台湾は距離も近く、気軽に旅の『醍醐味』を味わうことができる。『台湾地下鉄では、環境保護のため、切符の代わりに(使い捨てではない)コインを使っている』などというこぼれ話をすると参加者の驚きが見られる。以前のツアーでは、台湾名物『豚足』専門店なども巡った。団体ツアーだと『どの国に行っても同じような場所を巡るだけ』ということになりがちなので、我々としては、その場のリアルで新鮮な魅力を提供したい」と話している。

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