訪日客向けプリペイド式SIMカードを台湾で販売

0
2月より台湾で発売される桜SIM
2月より台湾で発売される桜SIM

桜花電信事業は2月1日より、NTTドコモのLTE(ロング・ターム・エボリューション)網に対応したデータ通信専用の使い切り型プリペイド式SIMカード「桜SIM」を台湾で販売を開始した。同社は、総合人材アウトソーシングなどを手掛けるマックスサポート(東京都新宿区)のグループ会社であるJMAX GROUP PTE. LTD(シンガポール)及び中華電影城(台湾・雲林県)の合弁により設立した企業。本格販売を前にした1月19日、桜SIM発売の記者発表を台北の台北大倉久和大飯店(オークラプレステージ台北)で行った。

日本政府観光局(JNTO)の統計によると、昨年1~12月までの通期で日本を訪れた台湾人旅行者数は前年同期比28%増の2,829,800人で国・地域別でトップだった。また3年連続で過去最高数を記録し、地域別訪日旅行客数の全市場でも年間の最高記録を更新した(台湾市場のこれまでの過去最高は2013年の2,210,821人)。台湾が首位となるのは1998年以来16年ぶり。この実績が示す通り、台湾人訪日客は増える一方で、台湾人観光客の間では日本のインターネット環境の不整備を指摘する声が多いのも現状だ。

販売される桜SIMは、映像配信やMVNO(仮想移動体通信事業者)サービスを展開するU―NEXT(東京都渋谷区)のモバイルデータ通信サービス「U―mobile」のもの。利用期間は15日間の設定で価格は888台湾元(約3,320円)と割安だ。台湾で旅行業界紙の出版を手掛けるJinn’s Publishers Co.,Ltdとの協力により、旅行代理店やウェブサイトなどを通じて販売する。台湾では初年度、月販10万枚を目指す。なお、今後はシンガポールと香港での発売も予定しているほか、桜SIMには広告やクーポン券を付帯した日本紹介冊子を付けて、台湾からの旅客に配布するなどのサービス実施も予定している。

返事を書く

Please enter your comment!
Please enter your name here