福岡で学んだ台湾ビジネス研修生、研修成果を報告

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ITI研修生による研修報告会
ITI研修生による研修報告会

福岡県内の地場企業に配属され質の濃い研修を行っていた台湾貿易センター国際企業人材育成センターの台湾ビジネス研修生が、約3週間にわたる研修を終え、13日、福岡市内のホテルで成果報告会を行い、研修の集大成を発表した。研修生21人と、受け入れ企業、福岡県商工部、総領事館にあたる台北駐福岡経済文化弁事処等から、関係者約90人が参加した。ITI(台湾貿易センター国際企業人材育成センター)の羅明植副主任が「受け入れ企業の皆様に感謝している。お陰で研修生も充実した時間を過ごし、大いに成長できた」と挨拶。

台北駐福岡経済文化弁事処の戎義俊処長は「台湾は世界一の親日国家。研修に参加した皆さんは、今回、福岡で学んだことを活かし、将来『日本と台湾の架け橋』として活躍して欲しい」と激励した。一人5分程度の持ち時間でスクリーンを使用しての発表が行われ、流暢な日本語で、研修先で学んだことを述べた。研修として受け入れたのは、電通九州、イオン九州、如水庵、ふくや、麻生塾、九州旅客鉄道など、地場の有名大手企業で、社員同様の規律で、朝礼から仕事の仕方までを教え込まれた。ゼネラルアサヒに配属された蔡佳容さんは「配属先では、皆さんが優しく接してくれた。日本の会社員は真面目だけどユーモアがある。今回の研修では多くのことを学んだ」と話した。

台北駐福岡経済文化弁事処の戎義俊処長
台北駐福岡経済文化弁事処の戎義俊処長

また、ロイヤルホールディングスに派遣された呉筑安さんは、業績や工場の紹介をしながら「福岡本社で研修を受けたが、充実した時間になった」と回顧。陳孟郁さんは「値段を下げずに、『適切な付加価値を付けることが大事』だと学んだ。専門店も見学したが、衛生的で質が高かった」と感想を語った。麻生塾に配属された陳百麒さんは「日本人はよく相手を観察し、相手の気持ちを察して思いやりを持つ。『一生懸命仕事をして、一生懸命遊ぶ』というのも日本人特有の価値観だと発見した。また、『一期一会』という感覚を大切にするため、人当たりが非常に優しい」と話した。

同日の夜には、終了式も開催された。研修生達は、歌を歌って感謝の意を示し、受け入れ企業の関係者らとの別れを惜しんだ。今後も、定期的に人材交流の機会が持たれるという。

 

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