台湾プロ野球の人気球団、中信兄弟エレファンツのキャプテンに、元阪神タイガースの林威助選手が就任した。林選手は、一昨年、阪神を退団。昨年から中信兄弟の一員となった。昨年は故障等の影響で本領を発揮できなかったが、経験の豊富さから、謝長亨監督から今年度のキャプテンに指名された。昨年オフから、出身地の台中市などで自主トレを行っている林選手だが、自主トレの練習地には、台湾のみならず日本からもファンが訪れる。
林威助選手は「昨年は不本意なシーズンに終わったが、今年は満足のいく一年にしたい。個人成績はもとより、チームが優勝できるよう力を尽くしたい」と話している。かつて兄弟エレファンツに2年間在籍し、チームを優勝にも導いた福岡県出身の小林亮寛氏(元投手)は、「林威助選手とは高校(PL学園)時代に練習試合で対戦したことがあるが、お互いに日本と台湾を行き来してプレーしたということで勝手ながら縁を感じている。野球を通じて、日本と台湾の人達の心が繋がることが喜ばしく、そして、誇らしく思う。林威助選手が中信兄弟のキャプテンに就任されたということで、とても嬉しい。今年も日本から応援している。林威助、加油。中信兄弟、加油」と強いエールを送る。
長年にわたって林威助選手の取材にあたってきた大口吃遍台湾の番組司会者・阿松氏は、「林選手がベストな状態を維持できれば、3割3分、30本、100打点はクリアできるはず。体調に気を配って頑張って欲しい」とコメントしている。また、日本での食事会等で林選手と交流を深めた日本人カメラマン・立川幹二朗さんは「リンはんならやれるはずや。まずは、体調を整えとくことやな」と激励の言葉を送っている。
台湾プロ野球は、3月に開幕。昨年台湾シリーズ出場を果たすも、ラミーゴに敗れたエレファンツは今季、林選手を4番に据えることが有力視されており、周思齋選手、彭政閔選手らとの強力クリーンナップが注目を集めそうだ。