観光やビジネスなど、台湾と福岡間の交流が高まる中、福岡市中央区に本場の台湾料理が味わえる店が、3月30日、オープンした。台湾出身の経営者とシェフで店を切り盛りする「好記」は、台湾料理を豊富にラインナップ。開店初日から、店は多くの客で賑わい、台湾留学生会や関係者から開店を祝う花も贈られた。
経営者の余啓貞さんは「『台湾』そのものについて既に知っている日本人のお客さんが多かった。料理を食べながら『この味、台湾旅行で食べたことがある』『懐かしい。また台湾に行きたい』と話していたお客さんもいた」と話す。 ランチは酥炸排骨(台湾風トンカツ)、家香滷肉(豚肉の角煮)、香滷猪脚(豚足醤油煮込み)、糖醋魚排(甘酢ソース揚げ魚)、酥炸鶏腿(骨付鶏モモ一本揚げ)などを用意。夜のメニューは、三杯鶏(鶏肉の甘辛煮込み)、三杯杏鮑菇(エリンギの甘辛煮込み)、糖醋肉(酢豚)、菜圃蛋(切り干し大根入り焼き卵)等に加え、貢丸湯(豚肉団子スープ)、魚丸湯(豚肉入り魚団子スープ)といったスープ類も豊富に提供。
また、「台湾の雰囲気」をより楽しんでもらおうと、台湾ビール、台湾マンゴービール、黒松サイダーも取り揃える。店長のお薦めは魯肉飯や牛肉麺、菜圃蛋といった家庭料理だ。
昼の時間帯からのオープンで、ランチとディナーを堪能できる。余さんは「本当に台湾で食べられるものを揃えた。看板も木材を台湾から取り寄せ、台湾を形取ったデザインにした」と話している。
台湾旅グルメ番組「大口吃遍台灣」の阿松氏も店を訪れ、「福岡にこのような本格的な台湾料理を満喫できる場所ができたのは大きい。洗練された雰囲気で、味も美味しい。『台湾に行く時間や機会がないけど、台湾料理を味わいたい』という日本人にも自信を持って紹介できる」と話した。料理を味わえるのはもちろんだが、「台湾」をテーマにしたグルメや食の「文化交流」も期待できる場の誕生に、在福台湾関係者の期待も高まっている。
店名/好記(HAOJI) 営業時間/午前11時30分〜午後2時、午後5時半〜夜10時半 定休日/日曜日 住所/福岡市中央区舞鶴2−7−1