台湾の対日窓口機関「亜東関係協会」は27日、台北市内で理事会を開き、邱義仁氏の会長就任を決定した。邱氏は報道陣に対し「最近の国際情勢の変化に伴い、台日関係は新たな段階に入ることが出来る。更に進展させたい」と語り、日台関係の強化に意欲を示した。
邱氏は、陳水扁政権で総統府秘書長などの要職を歴任した与党・民進党の重鎮で、蔡英文総統の側近でもある。昨年10月の蔡氏の訪日でも水面下で動き、今年1月の総統選では選挙参謀を務めたが、近年メディアへの露出はほとんどなく、「黒子中の黒子」(関係筋)ともされてきた。
邱氏の同協会会長就任により、新たに発足した蔡政権の日本重視の姿勢がより明確となったとも捉えられる。