「台湾の大学進学セミナー」が6月11日、埼玉県草加高等学校で開催された。講師は台湾留学サポートセンターの安蒜(あんびる)順子センター長が務め、埼玉県内の高校生や教員、保護者らが参加し台湾留学に関する理解を深めた。同セミナーの開催は今年で2回目。
同セミナーで安蒜センター長は、世界を取り巻く経済状況やアジア圏の動き並びに中国や台湾の経済状況から説明した上で、中国語の大切さ、台湾の大学に進学した日本人学生について、台湾の大学紹介などを講演した。
参加した高校生には、今年の9月から台湾の高級中学(日本の高校に相当)に1年間の留学が決定している学生もおり、「とてもためになった。将来は台湾の大学に留学したいと思った」と話し、期待を寄せていた。また、某高校のPTA会長は、「もっと早くこの情報を知っておけば、自分の子どもを台湾の大学に入学させていただろう」、「是非うちの高校で、PTAの皆様に講演してほしい」と話していた。
草加高校の木田一彦校長によると、現在までに埼玉県の高校から台湾の大学へ進学者を出したのは5校ほどだが、多いところでは20校以上に上る都道府県もあるという。このことをふまえ、木田校長は、「埼玉県からも2桁の高等学校から台湾の大学への進学者を輩出し、中国語や英語など3ヶ国語を話し世界の檜舞台で活躍・貢献できるリーダーとしての人材を育成したい」と述べた。
同センターは、台湾の大学への留学(進学)を目指す学生(主に高校生や浪人生)を支援する為に2010年9月に設立した非営利法人団体。2014年11月からは、台湾教育部指導の下、日本での華語文教育及び台湾留学の推進を更に広めるべく活動を続けている。講師を務めた安蒜センター長は同事業を手がけて6年目になり、現在では年間200人以上の学生を台湾の大学に入学させている。