台湾美少女チェロ奏者・Nana、日本初リサイタル開催

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今年、アーティスト名「Nana(ナナ)」で日本デビューを果たした台湾出身のチェロ奏者・欧陽娜娜(オーヤン・ナナ)は6月29日、紀尾井ホールでデビュー・リサイタルを開催した。

Nanaが東京でデビュー・リサイタル(写真:森リョータ )
Nanaが東京でデビュー・リサイタル(写真:森リョータ)

同リサイタルは、Nanaが行ったツアー「Birthday Recital Tour in Asia」の一環で日本を訪れたもの。6月15日に16歳になったばかりのNanaは、緊張しつつも16歳とは思えぬ演奏を披露し、日本での初リサイタルを成功させた。また、曲の合間にはかわいらしい笑顔を見せるなど、演奏以外でも日本の観客を魅了した。

当日のプログラムは、1部と2部に分けられ、1部では純白のロングドレスで登場し、メンデルスゾーン「歌の翼に 作品34-2」、ウィリアム・ヘンリー・スクヮイア「タランテラ作品23」など6曲を演奏した。2部では、自身のテーマカラーとしているレッドのロングドレスに着替え、台湾の民謡「望春風」、「雨夜花」などのほか、日本公演に合わせて久石譲「おくりびと」、BEGIN「涙そうそう」を披露し、日本の観客を惹きつけた。

透明感のある演奏で日本の観客を魅了した(写真:森リョータ )
透明感のある演奏で日本の観客を魅了した(写真:森リョータ)

演奏を終えたNanaは、壇上に登壇し、日本の観客に向けて日本語で「みなさん、今日はデビュー・リサイタルに来てくれてありがとございます。これからもがんばります。また日本であいましょう」と挨拶。さらに、中国語で「今日は東京での初めてのリサイタルで、緊張していたのですが、とても楽しめました。6月15日に誕生日を迎えてからの約20日間、台湾や中国の各地を回り、今日はツアー最後の1日でした。(日本で始めてのリサイタルに)こんなに沢山の人が来てくれるなんて思いませんでした。家族、友達、皆さんに感謝します」とメッセージを伝えた。その後、「私にとって大きな意味を持つ曲です」と話し、Nanaの父方の姉で伯母にあたる歌手・欧陽菲菲の名曲「ラヴ・イズ・オーヴァー」を演奏した。

さらに鳴り止まぬアンコールに応える形で「魔女の宅急便」、「天空の城ラピュタ」のサントラからのメドレーも演奏し、最後には満面の笑みでステージを後にした。

会場にはNanaの叔母、欧陽菲菲(オーヤン・フィーフィー)の妹にあたる欧陽蓓蓓(オーヤン・ぺぺ)さんの姿もあり、リサイタル後には「とても努力が感じられました。応援してあげてください」とコメントした。また、チェロを持って部活帰りにリサイタルに来たという日本人女子高生は、「Nanaさんは私の憧れです。なにもかも素敵で、私もあのように演奏できるようになりたい」と話していた。

Nanaは6歳でチェロを始め、12歳で台湾のチェロコンテストの1位に輝き、13歳の時に米・名門音楽学校「カーティス音楽院」に最年少で入学。その実力は全額奨学金を取得するほど。また、可憐な美貌を武器に2014年には中国映画「北京愛情故事」に出演するなど女優活動も開始しており、SNSでは550万人のフォロワーを持つなど大注目のチェロ奏者。今年4月6日には日本でアルバム「Nana15」を発表し、今年になってから2回のプロモーション来日を行ない多数のテレビにも出演するなど、日本でも注目を集めている。