出展数15%増、8つの都市が農産物をPR

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台湾行政院農業委員会(以下:農委会)と高雄市政府主催の合同記者会見「2017台湾農産物ならではの味わい」と題したPRイベントが3月6日、マンハッタンホテルで行われ、「FOODEX JAPAN2017東京国際食品店」に初参加となる嘉義市、台中市、新北市を含めた8つの参加都市の県長市長らが参加した。今年の出展業者の数は129社と昨年比で15%増、さらに2012年に台湾業者が出展開始してより最大規模の数である。

市長ら記念撮影

同記者会見において、高雄市の陳菊市長、新北市の葉恵青副市長、台中市の林佳龍市長、雲林県の丁彦哲副県長、嘉義県の張花冠県長、嘉義市の涂醒哲市長、台南の張政源副市長、屏東県の潘孟安県長が、自らの土地で作られた安心安全な農林水産物や食品についてのPRを行った。

主催者の一人である農委会の林聡賢主任は、以前台湾からの輸入を禁じられていた「インドなつめ」及び「ポンカン」が解禁され日本市場に入るようになり、さらには日本の学校給食にも提供されている事に言及し、今後も多くの日本の消費者に最も優れている台湾の農産物を選んでほしいとした。また、「今後手に取った食材の農産地が、『台湾』と記載されていたらどうか安心してほしい。そして、今後日台の友好関係を築いていく上で農産地に視察に来てほしい」と話した。

主催者林主任のあいさつ

なお、来賓として台北駐日経済文化代表処の謝長廷代表、中華民国対外貿易発展協会の黄志芳董事長らが参加し、祝辞を述べた。謝代表は2月24日より日本で実施されている「プレミアムフライデー」に際し、JTBが発表した「土日含めた2.5日の連休にどの国への渡航が一番多いか」との調査に、台湾が最も多かった事を発表。台湾を選んだ理由は、台湾の美食を求めてだという。謝代表はこれに言及し、「台湾料理が注目されている今、同展示会で台湾農産物の販売促進や宣伝する絶好のタイミングである」と強調。「友達が友達を通じて台湾の食品や全てのものを発信していってほしい」と述べた。

また黄董事長は、2016年の台湾が日本への輸出は7.9億米ドル、一方日本からの輸入は10.11億米ドルだった事を発表し、日本は台湾にとっての第2の食品輸出国であり、台湾の第2の輸入国であるとし、今後も互いに補い合う余地が必要だと指摘。さらに、「日本の農産物栽培技術や加工産業発達が優れており、それは台湾が見習う場所であり、同展を通じて両国互いにビジネスチャンスが広がる事に期待」と話した。

同記者会見には、先日日本卓球の福原愛選手と結婚した今回のPRイベントのイメージキャラクターでもある台湾卓球の江宏傑選手もスペシャルゲストとして参加しており、「日本の市場に台湾の優れた農産物を紹介できる事は大切な事。台湾の農産物も日本の農産物も1番!」と話し、さらには高雄市パイナップル台南市の胡麻嘉義ピーナッツ等台湾農産物を使用したサラダ作りを実演した。このサラダは福原選手も大好きだという。普段は福原選手が作る事が多いと緊張気味に話す等、私生活についても触れた部分もあった。

江選手実演したサラダを披露

なお、同記者会見には各都市の物産展示もしており、参加していた製造業者も各々PRを行った。中には同じ都市同士、ユニフォームを揃えたりと、団結を強調している都市もあった。

嘉義業者らが市長と記念撮影

「FOODEX JAPAN2017東京国際食品店」は3月7日から10日まで幕張メッセで開催される。

 

(2017/3/7)