国民党主席選挙、呉敦義前副総統圧勝

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台湾野党の国民党の主席選挙が5月20日に行われ、呉敦義前副総統が過半数の得票を獲得し勝利した。同党は昨年の総統選と立法委員選挙で大敗。来年11月の統一地方選に向け、低迷する党勢の立て直しを図るとしている。任期は8月20日から4年間。台湾メディアによると、呉氏は当選後のスピーチで、国民党が直面している情勢は大変厳しいものだとし、逆転には党内の団結が必要だと訴えた。さらに、政権奪還が実現した場合の目指すべき目標として、経済振興、親しみやすい政府、差別のない社会、そして92年コンセンサスに基づく「一つの中国」の尊重と中台関係の改善を掲げたとしている。なお、呉主席が当選した事を受け、中国共産党の習近平総書記は同日夜、祝電を送った。習総書記は「92コンセンサス」の堅持を要求したほか、中台の平和構築の制度化や双方尊重を促進し、両岸が今後も発展できるよう継続して協力していきたいとした。

 

(2017/5/23)

習近平総書記の祝電