茶の湯に学ぶ日本の心と文化(ITI研修生福岡組)

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九州の企業研修を目的として福岡を訪れている台湾の国際企業人材育成センター(ITI)の生徒たち22人が1月23日に福岡市早良区の西南学院大学・コミュニティセンターの茶室で「和文化教育・敬水会:主宰、志村宗恭先生」から茶道の体験講習を受け、日本の心と文化を学んだ。

「和文化教育・敬水会」の方がた。左端が志村宗恭先生

毎年ITIの研修生が実務に先立って茶の湯を体験することについて、志村先生は「日本人の心を体現する茶道の精神を知ることで、研修先で出会う上司、同僚、お客様などとスムーズに心を交流させることが出来る。ぜひ茶の湯の作法から日本の心と文化を感じ取ってほしい」と述べた。

人数の関係で畳に座る組と椅子に着席する組に分かれた研修生に対して、それぞれの担当の先生がお菓子とお茶のいただき方や、お茶碗と懐紙の扱い方などについて、実際の所作に合わせて丁寧に指導した後、希望する生徒たちがお茶を点てる経験をした。

慣れない畳の間で指導を受ける
点ててもらったお茶をいただく
自分でも上手に点てることが出来ました
端正な姿勢が褒められました

志村先生は茶の湯の代表的な精神を ①和敬静寂(お互いの心を和らげてつつしみ敬い、周りを清浄な状態に保つこと)。②一期一会(今の機会は二度と繰り返されることのない、一生に一度の出会いであると心得て、互いに誠意を尽くす心構えを持つこと)。③礼に始まり礼に終わる。④和をもって尊しとなす。 の4つにあるとして、日常生活においてもぜひこれを心掛けて頂きたいと締めくくり、生徒たちも深くうなずいた。

皆で記念撮影