ジャーナリストで台湾研究の第一人者・片倉佳史さんが企画した「第九回 台湾を学ぶ会(臺灣研究俱楽部)建成小学校の思い出」が6月3日、東京の大手町スペースパートナーで開催された。同企画には台湾台北の「旧建成小学校」の卒業生であるOB・OGの9人が招かれたほか、台北の幸小学校出身や花蓮などにいた「湾生」らも参加した。
![](https://i0.wp.com/image.taiwannews.jp/2018/06/577c4467ce245bcc5fea8e3eb98e2564.jpg?resize=696%2C438&ssl=1)
片倉さんの司会進行により、当日はOB・OGの9人が日本統治時代の暮らし、学校生活、戦争体験、台湾人との関係、引揚げの状況など、様々な角度からトークし、当時の生き証人として参加者にリアルな体験を語った。
![](https://i0.wp.com/image.taiwannews.jp/2018/06/5b089d21a4bdcc8157e5a42602825718.jpg?resize=696%2C462&ssl=1)
参加した華僑二世の簡憲幸さんは、「現在、台湾での生活を記憶している湾生の方々の多くは80歳を超えています。そして皆さん湾生であった事を誇りとしていますが、台湾から引き揚げた当時は、差別にあったり、台湾に財産を残してきた事などもあって、とても苦労をされています。それだけに台湾への思いは強く、彼ら彼女たちにとっては、台湾こそが故郷なのです」と話したほか、「日本統治に台湾で日本の教育を受けた日本語族の台湾の人たちもいらっしゃいます。日本の湾生と台湾の日本語族のまさに生きたご縁を、今後、どのように次世代に引き継いでゆけば良いのでしょうか」と課題を提起していた。
![](https://i0.wp.com/image.taiwannews.jp/2018/06/d98966fd069052c75fbd66db70af7de1.jpg?resize=696%2C453&ssl=1)