国際獣疫事務局(OIE)は6月16日、台湾本島、離島の澎湖及び馬祖を口蹄疫の「ワクチン非接種清浄地域」に認定した。台湾は1997年の口蹄疫発生以来、官民一体となって口蹄疫の撲滅に取り組んでいる。家畜伝染病予防に精力的に取り組んだ結果が国際組織からの評価であったとみられる。
OIEは、当初今年の五月に予定していた第88回年次総会を2021年に延期した。これにより、今年の年次総会で話し合われる予定だった、台湾の「ワクチン非接種清浄地域」認定を含む重要な議題は、オンライン投票で決める事となった。
なお今回の認定は、台湾の家畜伝染病予防対策にとって、重要な成果であり、マイルストーンとなる。台湾はこれを機に、台湾産生鮮豚肉の輸出を23年ぶりに再開する事にもなる。
台湾外交部は、「我が国の家畜伝染病予防の最前線で働く検疫官、産官学などの全国民の長年の取り組みと貢献が国際組織に評価された事は喜ばしく思う。今後も主務官庁の行政院農業委員会と協力し、国際獣疫事務局やその他の会員国との連携、交流、協力を深め、我が国の家畜の衛生、食品安全、経済、貿易による利益を確保したい」とした。