総合ディスカウントストア「ドン・キホーテ」を運営するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)は1月19日、台湾台北市西門町に海外向けブランド「ドンドンドンキ」の台湾1号店をオープンした。
オープン式典が1月18日に開かれ、台湾現地法人の台湾泛亜零售管理顧問の竹内三善董事長は挨拶で、「新型コロナウイルス感染症が流行中だからこそ日本商品を発売する」と開店の意気込みを話した。
コロナ禍で海外旅行ができない現況の打開策として、台湾での日本商品の需要をつかむ考えとみられ、約400人の台湾人従業員を雇用させる。これにより台湾内で雇用を創出させ、グローバル展開するドン・キホーテのアジア地区おける革新的なビジネスモデルの導入にも貢献する考え。また、台湾台北市政府、経済省、労働省、内務省などの機関も支援の後押しをした。ドン・キホーテは「従来からのサービス企業の精神を維持し、台湾への外国投資を熱心に支援。台湾の産業優位性に焦点を当て、より多くの外国投資を誘致する」とした。
竹内董事長は「輸送・関税コストはかかるが、消費者にご納得いただける様に買い求めやすい価格を考えたい。1~2週間のサイクルで新商品を投入したい」と説明。「台湾の人が見たことのない商品もあり、ぜひ来店してほしい」と期待感を示した。さらに「台湾市場の需要に応じて異なる商品プログラムを導入するだけでなく、生鮮食品を直接販売し、異なる新しい要素を注入するために、台湾市場の需要に応じて異なる商品プログラムを導入する」との考えも示した。なお、今後の出店計画について「初店舗を運営し、ニーズを見ながら、商品のラインアップを検討して、2店舗目も考えていきたい」とコメントした。
台湾1号店は、台北捷運(台北MRT)西門駅に隣接する「万華区西寧南路」の建物1~3階の部分。売り場面積は1,615平方メートル。生鮮を含む食品、酒類、化粧品、雑貨品、スポーツ用品、玩具・バラエティー用品、ペット用品などを販売する。24時間営業。東京と江東区の豊洲市場から直送された魚介類を揃えるなど、「ドンドンドンキ」のキャッチフレーズとともに、初めて生きた貝類を扱う事も目玉の一つ。こうした特徴を生かし、加えて、台湾で人気の「日本産リンゴ」の取り扱いも充実させる。