東日本大震災で台湾から寄せられた多大なる支援に感謝の意を込めて、在台日本人によるイベント「謝謝台湾」が3月7日、台湾新北市の景勝地「淡水」にて開催された。2012年から毎年続いてきた同イベントは、今年で10回目を数える。これまでイベントの拠点となってきた淡水には日台の絆を記念する石碑が設置され、「謝謝台湾」「私たちは忘れない」などの文字が刻まれている。
実行委員会の会長を務める留学生の佐々木咲さんは東北の出身。震災後、東北と台湾の間に結ばれた絆に「深く感動した」とし、改めて台湾に感謝した。記念碑を通じて、日台の友好な関係を淡水を訪れた人々に感じてもらいたいとの考えから、イベントを継続している。
主催者の一人で、台北旭日ロータリークラブ会長の上田功さんは、台湾の人から「もう感謝しなくていい」とよく言われるとしながら、「それでも日本人の感謝の心は永遠だ」と語った。
なお、イベントでは和太鼓演奏などのパフォーマンスのほか、東北の現状報告や東北の人々からのビデオメッセージの放映も行われ、足を止める行楽客の姿が多く見られた。